青墨と茶墨には、それぞれ特徴があります。

青墨は、青魚やアジサイ、生い茂った草など青系・緑系の題材のほか、清涼感を表現したいときにむいています。

寒色のため、作品が締まってみえます。


茶墨は、赤系や黄色系、茶系の題材のほか、暖かく上品な色味をいかし、人物や犬、猫など生き物を表現するのにむいています。


どんな墨で描くかは好みによりますが、題材や作品の雰囲気にあわせて墨色を使い分けたらよいでしょう。


仮にひとつの作品の中で青墨と茶墨を一緒に使う場合、どちらかの墨をメインにし、もう一方はアクセントのみに使うようにメリハリをつけると作品がまとまると思います。


墨の色味は、濃墨より淡墨の方がすっきりわかります。

透明感のある墨色にするには、少量の水で磨りはじめます。

最初から水をたくさん入れてしまうと、墨色に冴えが無くなるので注意が必要です。