Q 濃墨・中墨・淡墨とありますが、濃度の基準はありますか?

濃墨・中墨・淡墨が基本になりますが、厳密に考える必要はないかと思います。
淡墨といっても中墨に近い淡墨もあれば、濃墨に近い中墨もあったりで無限のものだからです。
粘りけが出るまで磨った濃墨に水を加えて、濃度を落として中墨、淡墨をつくります。

Q 墨が服に付いた場合はどうすればよいですか?

墨が服についた場合は、墨専用の洗浄液などで洗ってみてください。
クレタケから販売されているスミノンαが有名です。
使い方は、水で服を洗い流してから、墨汚れが残った部分に洗浄液をつけ、もみこむように洗います。

Q きれいに墨を磨るコツはありますか?

一番のコツは硯をキレイに保つことです。
墨を残したり、洗わずに放置すると、硯の表面の凸凹(鋒鋩)に墨がつまり、磨りにくくなります。

硯に墨が詰まった場合は、
硯を長時間水に浸し、墨を柔らかくしてスポンジで落とします。
状態がひどい場合は、硯の表面を泥砥石で研ぎます。
泥砥石の使い方は、墨を磨るように砥石を動かし、表面がザラザラするまで研ぎます。
研ぎすぎに注意が必要ですので、触りながら研いでください。

Q 割れた墨は使えませんか?

墨は温度や湿度により、ヒビ割れすることがあります。
小さく割れた墨の破片は、「墨ばさみ」に挟んで使用するか元の形に復元して使います。

ちなみに割れた墨の復元方法は、墨の割れていない方を磨り下ろし、磨った墨を割れ目に塗ります。
塗ったら、割れたもう一方を押しつけます。
つけたまま1日放置しておけば、乾いて安定します。

Q 墨の手入れや保管はどうすればよいですか?

墨は使い終わったら、布で磨り口を軽く拭きます。
墨は湿気を嫌うので、霧箱などに入れ、風通しのよい部屋で保管してください。

 墨は古いほどよいと聞きますが本当ですか?

墨は煤を膠で固めたものなので、製造したばかりの墨は膠の粘りが強く、光沢が出すぎて色に落ち着きがありません。
墨が最も美しい色をだすのは、製造後20~30年必要と言われています。
但し、必ずしも古い墨がよいわけではなく、なかには膠が分解して使いにくい墨もあるのでご注意ください。

 墨の種類と使い分け方を教えてください?

墨は素材に分けると、松煙墨と油煙墨があります。
松煙墨は、松の樹脂や小枝を燃やした煤を原料とし、油煙墨は、菜種・ゴマ・大豆などの植物油を燃やした煤を原料としています。
煤に香料とニカワを加えて製造したものが墨です。

最近は、松煙墨が希少になり高価なため、油煙墨を使うことが多い傾向です。

油煙墨と松煙墨の色の違いは、淡墨にしたときに油煙は茶系色、松煙墨は青系色です。
作風にあった墨を使用されるとよいでしょう。
最寄りの水墨画(書道)専門店で相談してみてください。